★　繁殖に関するより重要な考え　★
　(Published in The American Field December 1994 by ROBERT G. WEHLE)


アメリカンフィールド誌1994年クリスマス号(P-13)
More Thoughts About Breeding
繁殖に関するより重要な考え

おそらくこの繁殖の問題に関連しそして鳥猟犬の質を改良する人が読むことのできる最高の記事の１つはこの馬の雑誌に載っていたものです｡
オーナー・ブリダー(１９９４年６月と７月)に掲載されたジョー・パガンによる｢人間と馬のインブリーディングの疑問｣というタイトルの記事です。
彼はこの論題を徹底的に研究しこのテーマにおいて高い評価(資格)を得ています｡
ここに再版するにはあまりにも長いです。
しかし私は重要な部分そして彼の論文の結論さらにいくつかの直接の引用を伝えようと思います。
なぜならそれは繁殖に関する私たちの考えにとてもうまく合っておりそしてとても重要であると思ったからです｡
以下の引用でパガン氏はインブリーディングが必ずしも種が退化あるいは悪化するわけではないという考えを確立しています。
インブリーディングに対する西洋社会の信仰(信念)はほとんど万人共通です｡
インブリーディングは退化・奇形そして精神薄弱との間の関係がほとんど皆に支持されています｡
しかし関係は妥当でしょうか?歴史的な観点からこの共有された信仰を否定するものが数多くあります｡
ほとんど全ての人は近親相姦の定義に関するある概念そして少なくとも｢近親相姦はタブーである｣とのあいまいな考えを持っています｡
私たちの文化において近親相姦というまさにその考えは不名誉そして恐ろしいことを意味しています｡
実際すべての文化は近親相姦はタブーであるとのある種の考えを持っています。
しかしそのタブーは異なる人々にとっては異なる意味を持っていると私たちは理解しています｡
このタブーは何処で始まったのでしょうか？。
そしてなぜそれ程広まったのでしょうか？。
その答えはあなたを驚かすでしょう誰も知りません。
有力な誤解の１つはその機能が同じ家族のメンバーの間での性的関係を防止するということです｡
近親相姦(ニューヨークのライル・スチュアート合弁会社１９６３年)の作者エミール・ダルケンによると｢族外婚(異系交配)は､その同じ一族のメンバー間での性的な結びつきが禁じられる美徳(長所)によって規則として与えられた名前です｡
一族とはトーテムの地域社会でそして血族の限定された絆では無くそこだけで設立された一群の個人たちです｡
血族それ自身が退化の源だという信仰(信念)が族外婚(異系交配)の基礎になったということは事実に基づく議論のよりどころを確立するいかなる歴史史料もありません｡
それはそれらの連邦(結びつき)が民族(血統)を弱くしたという考えが現れた１９世紀以降のみです｡
遺伝的な奇形は近親相姦の必然的な結果であるという広く支持されている考えはレスリー・ホワイト(The Science of Culttwe 文化の科学・ニューヨーク・グローブ出版社１９６３年)によって以下のような方法で延べられています。
もし私たちの社会で兄弟と姉妹あるいは父と娘の結婚の子供がしばしば精神薄弱あるいはさもなければ劣っているのであれば精神薄弱の人が普通の男女よりも強力な近親相姦のタブー視を壊すことがよりありそうなのでその結果として退化している子供を得ることはよりありそうです｡

このテーマに関する研究(調査)は４つの結論を確立するようです。

１　近親相姦のタブーは遺伝子との相関関係を持つことはほとんどあるいは全くありません｡
２　タブーは多くの異なる人々にとっては多くの異なる意味を持ちます｡
３　近親相姦のいわゆる｢恐怖｣は万人共通ではありません｡
４　誰もその起源を知りません｡

以下の引用はインブリーディング(同系交配)がある(確かな)状況のもとでは建設的であったという説得力のある証拠です。
長生きに関してはエジプトの文明人にかなう人はいません｡
紀元前約３,４００年から紀元前５２５年のペルシャ征服までにエジプトの文明人は世界中で続いている影響を維持しました。
それ自身１,０００年にも及ぶ内乱がありましたがそれにも関わらず驚くべき連続した持続期間を維持しました。
そしてそのエジプト人の支配者およびより高い階級の人たちが誰であれ広範囲にわたる近親相姦と大概兄弟と姉妹の間で実行したことは疑いありません｡
少数の歴史家は｢兄弟一姉妹｣が愛情表現の言葉と同様で血縁関係を意味していないことをほのめかしこの事実の緊張を緩和しようとしています｡
しかし証拠は彼らの宗教の中に含まれておりそれとは反対です｡
エジプト人は精巧に考案されたパンテオン神々を持っていました。
そして､神が人類を創造したのかあるいは人類が神々を創造したのかに関わらず人類は彼らの神々を見習いました。
エジプトでは神は極端に近親相姦でした。
マーク・アーマンド・ラファー卿は英国王∃転学学士院のためにこれらの言葉で書いて１８代エジプト王家のロイヤル・ファミリーにおける血縁結婚の身体的な影響の研究を終えています
一般にこの王家のメンバーの中で今までに起こった血縁結婚のせいにされていた白痴・聾唖・そして他の病気が現れるいかなる証拠もありません。
そしてミイラにされた身体・マスクそして彫像から確認した限りでは男女の両方とも容貌は素晴らしく優れておりそしてハンサムでした｡
この調査の結果はロイヤル・ファミリーの中では血縁結婚が規則だったということです。９名の優れた支配者をもたらしました。
繰り返しなされた血縁結婚によってファミリーの身体的な特徴あるいは知能が不利に影響を及ぼされたといういかなる証拠もありません｡

歴史史料は以下の結論を支持しているようです。

１　クローズ・インブリーディング(極近親交配)は多くの古代文明国で広く実行されました。
２　その実行が広範囲にわたる退化､精神薄弱あるいは活力(生命力)の損失を引き起こしたことを示唆するいかなる証拠もありません｡
これらの欠点のいくつかが起こったことは疑いのない真実です。
しかしこれはまた全体の問題で一般民衆でも起こるでしょう｡
３　近世において近親相姦と従兄弟間での結婚はヨーロッパの貴族間で広く実行されました。
４　産業革命以前は近親相姦と従兄弟間の結婚はヨーロッパの住人全体の間で広く実行されました｡
５　私たちの現代社会では､近親相姦は必ずしも生物学的な退化を引き起こすわけではないけれどもほとんど必ず悲惨な社会と心理的な結論を持っています｡
６　人間は近親相姦の関係を持ちそしてまだ続けています。
頻度と程度は異質文化の中で変わります｡

多くの調査(研究)が自然の状態での動物の研究において行なわれました。
証拠の重要性が近親相姦が起こっている間に雄の子孫の排除といったそれを防止する自然のメカニズム(機構)がまた存在するという考えを支持するようです｡
一方でブリーダーは望ましくない子孫を選り分ける能力のためにインブリーディングを通じて優秀な種畜を生じることに成功することができます｡
明らかに私たちの家禽や家畜は皆選択的なインブリーディングの結果です｡
記事は次にインブリードに関係ある劣性遺伝子や遺伝的な行動の専門的な説明をそして選択的なインブリードの進歩的な結果をある程度扱います｡
あなたはこの記事がサラブレットのブリーダーのために書かれたことを思い出す必要があります。
その矛盾する結論すべての調査を再検討した後で人は尋ねる傾向があるかもしれません｢インブリーディングは望ましい結果をなし遂げますか？｣もちろんそれはします｡
これは植物および動物を飼いならして以来知られており人間社会の中で広く実行されています。
そして現代の遺伝学によって拒否(間違いであると証明されていません)されてはいません。
しかしあなたは間違った質問をしました｡
適切な質問は勝ち目はどうですか?です｡
インブリーディングの利点は明らかであるべきです｡
望ましい親の遺伝子のより多くが子供に遺伝するでしょう｡
最高の遺伝子は､偉大なサラブレッドの表現型において明らかです｡
それらの遺伝子を複製することは子孫の利益になります｡
リスクの多くは使われた種畜の特質に依存しています｡
このアウトクロスすべての結果は何でしょうか?それは確かにどんな明確な利益も結果としてもたらしていません｡
約３５,０００頭のサラブレッドが毎年この国で生まれています｡
これらの半分は決してレースに出走しません｡
相対的にひとつかみの馬だけが懸賞金付きのレースを勝利するでしょう。
ましてや１度のレースでは小さな分野が手当てや懸賞金付きレースを支配しています｡
その品種がいくらかでも改良されていることを示すものはありません｡
どちらかといえばそれは悪化しています｡
アウトクロスの犠牲(費用)はひとことで言えば行き当たりばったりと要約することができます｡
ホモ接合体の危険をより小さくするかもしれない一方また高く評価され求められているまさにその特性を複製するチャンスを小さくします｡
おそらくパガン氏の記事を簡略化し過ぎることを犠牲にして私がそれから引き出したものは選択的なインブリーディング(近親交配)が種あるいは系統を改良する唯一の論理的な方法だということです。
もしそれがとても選択的に行われたらクローズ・インブリディング(極近親交配)は有害ではありません。
それらの重要な選択をするのに十分なメンバーが系統(ファミリー)の中にいることが鍵のようです。
有害な劣性遺伝子の問題は遺伝子プールと使用される個々の犬の精査を必要とします。
そして最後に絶え間ないアウトクロスはトーテムあるいは系統(ストレイン)の特質を小さくする傾向があります。
特に無差別に自然のままにすることはもしこの仮説が真実でありそして私はそれがそうだと信じていますが私が残念に思うことは私たちが持っているもの以上にはインブリーディングをしなかったことです。
しかし感謝するほどの量のインブリーディングを私たちはしてきました｡
敬具
Robert G Wehle　Elhew Kennels Midway.Alabama December 1994


米イリノイ州シカゴ市『アメリカン・フィールド』誌のご好意により掲載
　　　　　 （ Coutesy of the American Field, Chicago, Illinois )


UpdateDate(C)2019/09/26