★ Elhew Midge の人工交配 ★

 2013年6月18日前回から九ヶ月目で出血を確認しました。

Elhew Midgeは来日の翌年2010年12月11日に発情から2011年7月6日(*)・2012年2月16日(*)・2012年8月14日(*)と7ヶ月毎に今回は9ヶ月目にやっと発情しました。
過去に3回(*印)Elhew Jakeを自然交配や人工授精を試みましたが残念ながら失敗に終わりました。

今回は以前人工授精器具をお世話(購入)になったWorld Dog Asia のステファニー社長に相談しアドバイスを受けました。
ミッジの排卵時期が通常の犬と比較してずれているのが原因と考えられるというのです。そこで排卵日が分かる血液検査(プロゲステロン検査)を受けたらどうかと、兵庫県の南が丘動物病院を紹介していただきました。
プロゲステロン検査とは、血液中のプロゲステロンの量を調べることによって排卵の状態を確定する検査です。
院長先生から電話で排卵日や血液検査について詳しい説明がありました。
病院にはプロゲステロン検査設備が整っているので採取した血液を他の検査機関に送らなくても1~2時間で結果がわかるそうです。
通常の交配時期は、出血を確認して12日目くらいですが、その日からさらに一週間から十日くらい遅い場合もあるようです。

人工授精の成功率は冷凍・低温精液でもicsb社の技術によると89%以上(日本の技術も80%前後)で、自然交配の場合は60%の確立だそうです。
自然交配は費用が安価な利点があります。
人工授精は病院により様々な価格が設定されています。(価格については直接ご相談下さい。

そこで2013年6月26日から一週間ほどの予定で、Elhew Midgeのプロゲステロン検査とElhew Jakeを交配するために南が丘動物病院へ行きました。
午前中南が丘動物病院へ到着すると明日米国へ冷凍精液を取りに行く準備で忙しいのにステファニーさんも駆けつけて下さいました。
プロブリーダーでもある彼女がElhew Jakeにネイティブな英語で話しかけながら、「耳の毛がうすい」とか「尻尾の毛が抜ける」のは殆どストレスが原因だとアドバイスをうけました。私もその通りだと思います。


Elhew JakeとWorld Dog Asia のステファニーさん(南が丘動物病院の駐車場にて)↑

 2013年6月26日南が丘動物病院で第1回目のプロゲステロン検査(発情9日目

排卵はまだおきていませんでした。
Elhew Jakeの精液性状検査も行いました。
検査の結果は、総精子数8億5,245万個中、活性の良い(元気な)精子が4億4,000万個ということで、暑さと長旅に加え普段のストレスが影響して居るのか活性精子が少ないが受精は可能だという診断でした。



 2013年6月28日南が丘動物病院で第2回目のプロゲステロン検査(発情11日目

排卵はまだおきていませんでした。



 2013年6月30日南が丘動物病院で第3回目のプロゲステロン検査(発情13日目

昨夜から今朝にかけての排卵が確認されました。

午後9時頃Elhew Jakeの自然交配を試みましたが旨く行きませんでした。
5日間も発情犬と一緒に自動車のケージに積み放しのせいかうまくいきません。
無理をして不発に終わってはと思い出費覚悟で明日人工授精を行う事を決意しました。



 2013年7月1日南が丘動物病院で子宮内精子注入人工授精(発情14日目

午前中に精液採取を男性の先生2人にお任せしましたが緊張とストレスの影響か検査の結果人工授精する量の精子数がありませんでした。
院長先生から自分で精液採取ができるかとたずねられ、できると答えると採取キットと潤滑剤をわたされました。。
その日は、加古川の河川敷へ運動に連れて行きましたが暑いので少しの曳き運動のみで日陰でエアコンのかけ放しで過ごしました。
午後3時頃宿泊先の鈴蘭台団地に帰り駐車場で夕方まで待機です。
幸いの事に団地の入り口より高台なので六甲山の吹き下ろしで温度が3度くらい低いので大助かりでした。
さて夕方精液を採取して南が丘動物病院へ向かいましたが車がこんで思ったより時間がかかったのとエアコンで冷やした事が原因で活性が弱かったのですが一応人工授精を行いました。
午前中の精液は使え無かったのですが、採取料金は4、000円で、午後7時頃行った子宮内精子注入人工授精代金は15,000円でした。
人工受精用カテーテルは下の写真にあるようにバルーン(風船)付を使用しました。

(写真上)採集用具 ¥800円
(写真中)人工授精専用潤滑剤 ¥2,000円
(写真下)バルーン付き人工受精用カテーテル ¥12,000円

 2013年7月3日南が丘動物病院で子宮内精子注入人工授精(発情16日目

午前中南が丘動物病院の駐車場で精子を採集して2回目の人工授精を行いました。
受精後暫く安静が必要なので、看護婦さんと一緒に押さえている間に、院長先生が医学書を取り出して受精後の注意点などについて説明してくれました。
多分、ストレスの影響で落ち着きのないElhew Midgeの行動を見て、受精後の精神的な動揺を心配したからだと思います。
簡単に要約すると妊娠安定期に入るまでは、無理な運動やストレスを避けて安静にさせておく事が大事だと言う事です。
その事を考慮してElhew Midgeを刺激するような事をさけ、エコー検査まではと考え別の五頭の犬も外出をひかえ犬舎内で排便をさす様に心がけてきました。



 2013年7月25日桟橋動物病院でエコー検査の結果胎児を確認(受精後24~22日目

今回でElhew Midgeのエコー検査は四回目になります。
ディスプレイに映し出された画像を見ていると、注目すべき「アッ」と思う画像が私の目に映りました。
その画像を見た瞬間、やっと繁殖に成功したんだと確信しました。
緊張の糸が一気にほぐれ、全身の力が抜けたような感覚に襲われました。
先生もその画像に気づき、拡大して観察すると五ミリくらいの3頭の胎児が着床しているのが確認できました。
3頭いればノルマは達成ですので、先生に「これ以上探さなくてもいいですよ」と伝え、エコー写真を一枚印刷していただきました。
ミッジが私の犬舎へ来て2年7カ月、やっと妊娠しました



Elhew Jakeのことを「子なしの種牡」などと噂もされ悔しい思いもしていましたが、どうにか種牡としての責任が果たせて一安心です。
役目を果たしたジェークは、涼しくなったらリードなしで思う存分に走らせてやりたいと思っています。
今同居している変な関係の元妻から、再三の交配にもかかわらず仔犬が生まれないことや、自由に走らせてやることもできないジェークとミッジを可哀想だと思ったのか、
「私がすべての費用を出すので米国へ送り帰し、自由にしてやりなさい」とまで言われました。」でも、私はとてもその気にはなりませんでした。
ひたすら米国エルフュー犬舎主ブライアンを信頼し、我慢強く辛抱した結果、めでたくミッジの妊娠につながりました。
このまま順調にいけば、最も良い時期に子犬は生まれます。
私が四十年近く追い求めてきた「夢のエルフュー・ポインター」の訓練を最高の条件下で行うことができるのです。

エルフューポインターの優秀な特質(性能)を披露致します。

公開訓練を行いますので興味のある方はご自由に見学して頂いて結構です。

エルフューポインターの誕生予定は、2013年9月2日~4日です。



上の写真は2013年7月31日の写真です。
緊張してお腹が引っ込んでいますが、本当は少し出っ張ってきています。

2013年8月8日
前回のエコー検査から2週間後の本日2回目のエコー検査に行ってきました。
胎児は順調に10倍以上の成長ぶりで、5~6㎝に成長し非常に元気だそうです。




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UpdateDate(C)2019/08/09